2022年1月FP試験対策【計算問題|絶対に落とせない問題はこれだ!】

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きんざいが制作していたFP受検対策に関する書籍は、今後制作・販売されません。

そこで、僕が実技試験対策本をKindleで出版しました。

開催年度別に3回分を一冊にまとめたPDF版はこちら

公開日 2021年11月10日 最終更新日 2022年1月21日

2022年1月実施のFP1級学科試験の合格を目指すNさんに、絶対合格ミッションを課せられた、先輩FP1級技能士のMさんが、試験対策・勉強方法、傾向と対策などをアドバイスします。

今回は、数ある計算問題の中でも「絶対に落とせない問題」を紹介します。

FP1級試験の主な登場人物紹介

    Profile  

ファイナンシャル・プランナー Mさん

   

FP1級技能士、AFP、証券外務員、日商簿記2級。
AさんやX社からの相談が多く、後輩のNさんにFP1級試験のアドバイスをしています。

    Profile  

教わる人 Nさん

   

FP2級技能士。AFP。
50歳。FP1級試験を受験するも、72点で惨敗。次の試験で合格するため勉強中!


試験勉強を始める前に、傾向と対策をみてみましょう。
FP1級学科試験は、多肢選択方式の基礎編50問の得点と、記述式問題の応用編の得点による、総合評価の総合点200点満点中120点以上で合格です。
幅広く出題されるFP1級試験は、闇雲に勉強するよりも合格ラインの120点以上を、どうやって得点するか戦略を立てて勉強する方が効率的です。

Mさん、FP1級試験は基礎編50点〜60点、応用編70点〜80点で合格ラインの120点以上を目指す戦略で、前回の試験に臨んだんですが、惨敗でした(泣)

計算問題は覚える式が多いので、覚えてたつもりの計算式がうろ覚えで、試験本番では迷ってしまい、結果、練習問題では解けた計算問題を間違えてしまいました(泣)

FP1級試験では、基礎編よりも応用編の方が点数が稼ぎやすいので、基礎編50点〜60点、応用編70点〜80点で、合格ラインの120点以上を目指す戦略は間違いじゃないですよ。
ただ、それだけでは不十分なので、応用編も基礎編も分野別に目指す得点を把握して「絶対に落とせない問題」を確実に正答することが重要です。

「絶対に落とせない問題」って、どの問題も絶対に落とせない問題じゃないんですか?

どの問題も落とせない問題として勉強する心構えは、FP1級技能士として重要な資質だけど、試験に合格するためには全ての問題を正答する必要はありません。
FP1級技能士は試験合格後も能力の啓発が求められるので、わからない問題は合格後に取り組んでも遅くありません。
「絶対に落とせない問題」とは、FP1級技能士として最低限理解しておくべき内容だと思うので、学習のスタートにはピッタリです。

応用編の出題傾向は、こちらの記事も参考にしてください。


計算問題を中心に学習をスタートするとして、何をどれくらい勉強したらいいんですか?

過去問を参考に、配点が高い順に勉強をスタートするのがいいでしょうね。
過去5回分の過去問から、分野別計算問題をまとめてみましたので、
分野別に計算問題の傾向と対策を考えてみましょう。

A分野 ライフプランと資金計画

A分野 ライフプランと資金計画は、計算問題の配点は高くありません。
計算問題の種類も多くないので、早めに理解し計算問題は確実に得点できるようにし、穴埋め問題に力を入れましょう 。

老齢年金の計算問題が圧倒的に多いですね。

A分野の計算問題では、老齢年金と遺族年金の計算は「絶対に落とせない問題」です。
まずは、老齢年金と遺族年金のいろんなパターンの問題を解きましょう。
年金問題は、こちらの記事も参考にしてみてください。

老齢年金と遺族年金の計算問題が、スラスラと解けるようになったら、在職老齢年金の問題にチャレンジしてみましょう。

在職老齢年金は改正があるからですか?

改正があると出題の可能性は高くなりますし、FPとして知っておきたい知識なので、余裕があれば覚えましょう。
改正の内容は、2020(令和2)年5月成立の年金制度改正法によって、60歳代前半の在職老齢年金については、支給停止の仕組みが緩和される予定です。
具体的には、2022(令和4)年4月から、支給停止の基準額28万円は47万円へ引き上げられます。
在職老齢年金は、こちらの記事も参考にしてみてください。

B分野 リスク管理

リスク管理は、応用編での出題がないので、計算問題は勉強しなくてもいいんじゃないですか?

リスク管理は、応用編での出題はないけど、計算問題は基礎編で出題されています。
他の分野も、計算問題の出題は応用編だけでなく、基礎編でも出題されます。

リスク管理の分野で、出題される計算問題は、基礎的な問題ばかりなので、保険募集人じゃない方も生命保険料控除などは、FPとして知っておくべき知識なので確実に計算できるようにしましょう。

C分野 金融資産運用

FP1級学科試験で、計算問題の配点が一番高いのが、C分野の金融資産運用です。
2021年9月の試験では基礎編、応用編の合計で計算問題が26点分出題されています。

C分野の金融資産運用って、計算式が多いし「√」や「²」があって、ゴチャゴチャしちゃうんですよね。

計算式が長い問題もあるけど、最優先は「財務データ分析」です。
過去5回のうち、毎回出題されているし、インタレストカバレッジレシオやROE・ROAは計算過程を記載する問題も出題され、財務データ分析だけで配点も15点以上になる場合もあり、この分野の「絶対に落とせない問題」です。
財務データ分析は、こちらの記事も参考にしてみてください。

財務データ分析は、自信があったんですけど、僕が受験した時はあまり出題されなかったんですよ。

2021年1月の試験ですね。
その回は、過去5回の試験で唯一合格率が9.95%と10%を下回った回なんですよ。
財務データの出題が、少なかったからだけではないでしょうが、財務データの問題が解けるようになるとシャープレシオや、標準偏差など投資の運用効率の計算にも、取り組みましょう。
基礎編での出題が多い利回り計算も「絶対に落とせない問題」です。

D分野 タックスプランニング

D分野 タックスプランニングの計算問題で「絶対に落とせない問題」は、略式別表四です。
略式別表四の問題は、過去5回中3回出題されていて問題自体の回答数も多くなるので配点も高くなります。
さらに、略式別表四の次の問題は、法人税額を計算する問題がセットで出題されるので、どちらも完璧に理解し高得点を目指しましょう。

略式別表四も、完璧に近いぐらい解けるようになったんですけど、出題されなかったんですよ。

2021年1月の試験ですね。
その回は、過去5回の試験で唯一合格率が9.95%と10%を下回った回なんですよ。
C分野の財務データの出題が少なく、D分野の略式別表四が出題されなかったというだけではないでしょうが…。
略式別表四の問題が解けるようになると白色申告や、青色申告などの各種所得の計算。基礎編では医療費控除や配当控除などの各種控除が「絶対に落とせない問題」です。

E分野 不動産

E分野 不動産の計算問題で「絶対に落とせない問題」は、建蔽率・容積率と、各種譲渡所得の特例です。
建蔽率と容積率の計算問題は、毎回出題されていますし、譲渡所得の計算問題は、居住用不動産、事業用不動産を譲渡したときの特例、買換え特例のどれかが出題されています。

2021年9月の試験では、出題の方法が今までの試験と違ってたんですよね?

出題の方法が、今までのように「譲渡所得はいくらか、計算過程を示して答えなさい」みたいな書き方から、実技試験の面接のような、説明している内容の穴埋めをする出題に変わりましたね。
問われている内容に大きな違いはないけど、配点に違いがるのかもしれません。

F分野 相続・事業承継

F分野 相続・事業承継の計算問題で「絶対に落とせない問題」は、非上場株式の評価方法「類似業種比準価額」「純資産価額」「類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式による価額」です。
過去5回中4回出題されていますし、配点も全て正答すると15点ぐらいになる問題なので「絶対に落とせない問題です」

計算式が長いのと、大会社とか中会社の大とか紛らわしいんですよね。

長い計算式は、式を書くことで目と指に覚えさせ、電卓を叩くことで体に覚えさせる方法で覚えていました。
紛らわしい内容も、表に書いたり、ステップ式で整理すると覚えやすいと思います。
基礎編での出題や、学科試験合格後の実技試験でも役に立つので、苦手意識を持たず興味を持って取り組むことをお勧めします。

非上場株式の評価方法が理解できると、次は相続の問題です。
出題回数は多くありませんが、一問間違えると芋づる式に次の問題まで間違える可能性があります。
小規模宅地の特例と相続の問題は、こちらの記事も参考にしてみてください。


2022年1月試験に向けて、まずは「絶対に落とせない問題」を書き出しました。
「絶対に落とせない問題」ではあるものの、過去5回の試験のうち、「老齢年金」や「略式別表四」、「非上場株式の評価方法」は、出題回数が多く、前回2021年9月試験でも出題されているので、「遺族年金」や「白色・青色申告」、「相続税の計算」「小規模宅地等の特例」も要チェックですね。
正直、これらの計算問題が解けないと、合格するのは難しいかもしれません。
しかし、計算問題が解けるようになると、FP1級の試験勉強も手応えを感じ楽しくなるはずです。

計算問題の種類も多くて、覚えたと思ってもしばらくすると忘れてしまう、なんてことも何度もあります。
私の場合、毎日1問でも継続して問題を解き、視覚と電卓の順番で覚えることができました。
Nさんの合格ミッション達成に向けて全力でサポートします!
最後まで諦めずに頑張りましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、FP1級技能士試験のご参考になれば幸いです。

    Profile  

manabu

   

FP1級技能士、AFP、証券外務員、日商簿記2級。
日本FP協会 CFP30周年記念プロモーション動画コンテスト 最優秀賞受賞
DTP・Webデザイナー・コンサルタントとして開業や副業のコンサルティング、FP試験のサポートを行っています。
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