公開日 2021年5月27日 最終更新日 2022年6月15日
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ご覧いただきありがとうございます。
このサイトにたどり着いたということは、FP1級技能士に興味をお持ちの方ですよね。
であれば、興味を持って2級、3級を受験する時みたいに、本屋さんに行ったり、インターネットで調べたり、専門学校のコースを見たりと情報収集しているかと思いますが、実際の感想はいかがでしょうか?
参考書や問題集……… 少なすぎる! 在庫が無い!
専門学校の金額が……… 高すぎる!
問題集をパラパラとめくってみると……… 難しすぎる!
などなど、今まで合格してきた2級、3級に比べて教材や情報量の少なさに驚かれたのではないでしょうか?
そんな未知の世界のFP1級技能士です「やっぱりやめておこうかなぁ」と思う気持ちもわからなくはありません。
多くの方は、この時点で断念します。
途中で断念するケースは、データにも表れていて、
きんざいのホームページによると、FP1級技能士の受験資格でもあるFP2級の合格者は、毎年25,000人合格。
1級学科の受験者数は、毎回5,000人〜7,000人。
複数回受験している受験者も多く、感覚的には2級合格後すぐに1級を受験するのは10%ぐらいという気がします。
しかも、FP1級学科試験の合格率は10%程度です。
参考までに過去、最低だった学科の合格率は2016年9月の試験で、なんと4.8%でした!
このようにチラ見しただけでは難しそうに見えるFP1級試験も、腰を据えて取り組んでみると全く太刀打ちできない代物ではありません。
勉強のセンスだとか、高速回転する頭脳も必要ありません。
ただ必要なことは、丹念に反復練習することです! それができれば必ず合格ラインに達することができます!
なぜなら、FP1級試験は検定試験だからです。
検定試験とは「到達度」を問うものであり、誰かと競うものではありません。あるラインまで勉強して身につけば必ず合格します。
丹念に反復練習することが合格への近道ですが、練習方法が間違っていては合格への道も険しくなります。
そこで、合格を目指す方の心強い相棒となるテキストと問題集を紹介します。
1冊目の書籍は、試験機関きんざいが作る公式テキストで分野の濃淡もなく、記載も正確かつ分量も十分な「’22~’23年版 合格ターゲット1級FP技能士特訓テキスト・学科(きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター )」です。
1冊に全分野を過不足なく十分に整理してあり、無駄に饒舌なテキストが多い中、解説も適量でズバッと説明してあり、FP2級合格者なら違和感なく入っていける内容です。
そもそも、このテキストは、試験期間きんざいが実施していたFP1級講座の受講者向けテキストがベースになっています。
講座受講者限定テキストだったようですが、あまりに好評なため、加筆修正して一般へ出版するに至ったとのことです。
このテキストの大きな推奨ポイントは「正確性」に一切不安がないことです。
この記述の正確性と信頼性、安心感は、試験機関公式本でしか得られないものです。
また、制度改正関連もしっかり押さえてあり、他に対抗できるテキストは見当たりません。
あえて弱点があるとしたら、お値段が…4,950円と、なかなかのお値段です。Kindle版は4,455円です。
ベースとなるテキストを本書にして学習を進め、もし難しく感じたり、苦手な分野がわかってきたときには、同じきんざいの分野別テキストを使うとさらにいいと思いますが、テキストに関してはこれで十分です。
まずは、この本を完璧にマスターするだけでも相当な苦労を要するでしょう。
しかし、マスターした頃には間違いなく合格しています!
ベースとなるテキストで学習を始めたら、次はひたすら問題集をやり込みます。
問題集も良質な問題集でなければ、解く意味がありません。
その良質な問題集は、やはり試験機関きんざいが作る「’22~’23年版 1級FP技能士(学科)精選問題解説集」です。
この問題集は、総問題数約300問、分野別テーマごとに過去問がそのまま四択で出題されていて頻出・旬の良問がしっかり押さえられています。
1ページ1問が基本構成で、上半分を問題、下半分を回答解説としており、忙しい社会人の通勤学習等の細切れ学習を意識した作り、無駄にカラフルでなく必要なことをソリッドに示すわかりやすさなど、FP1級受験者のレベルをよくわかった解説ぶりが秀逸です。
ちなみに1級学科試験会場では、いろいろなテキストや問題集を見かけますが二次試験の実技試験会場では、きんざい系以外のテキストや問題集はほとんど見かけませんでした。
FP1級指南サイトや合格者のブログでも、口を揃えて「きんざいの精選」を推奨しています。
弱点として、「解説が薄い」ことをあげる人もいますが、必要なところはじっくり説明してあり2級合格者のような学習が進んでいる人にとっては丁度いい説明量です。
精選問題集の解説で理解できない場合は、合格ターゲットで調べるとほとんど理解できます。
学習初期の段階では難しいと感じることもありますが、それはFP1級として相応しいレベルの問題が出題されているからで問題集のせいではありません。
こういった問題が過去に出題されているので、このレベルの問題をやりこなさないと合格が見えてこないということです。
精選問題集で何回も繰り返し問題を解き、最終的に問題集はスラスラ解けるようにならないと、なかなか合格は見えてきません。
精選問題集は、「ノウン」というアプリでも学習できるので、重たい本を持ち歩かずに、スマホやタブレットでも隙間時間や、通勤途中に少しだけ問題を解くことが可能になりました。
ん〜。テキストや問題集を眺めてみるとFP1級合格までの道は険しそうですね。
けど、安心してください。もう一冊問題集を紹介します。
TAC出版の「合格トレーニング FP技能士1級 2022-2023年 (よくわかるFPシリーズ)」です。
総問題数約300問、分野別の過去問集ですが問題数はきんざいの精選問題集を少し上回ります。
内容は、一つの過去問を分解したもの、学科応用編や実技試験の問題を学科試験向けに、四択に仕立て直して出題している問題もあります。
重要なところや、わかりにくいところを分解して出題することで、重要ポイントの解説を充実させているので、難所理解や弱点克服に使えます。
きんざいの精選問題集の方が難しく感じますが、それはこういう点が理由です。
学習初期の段階では精選問題集よりも、合格トレーニングの方が取り組みやすい問題集です。
いかがでしたでしょうか?
FP1級試験は、本当に情報量が少なく、本屋さんでテキストや問題集を探しても在庫がなく、立ち読みして内容を確認することができません。
一冊の値段もなかなかしますし、気軽に何冊も買い替えるのも勿体ないですよね。
2級・3級試験のように「勉強しなくても経験や常識で解ける」レベルの問題はほとんど出題されません。FP1級試験は問題演習量が大きくものをいいます。
十分な問題量があり、内容もしっかりしたものといえばこの3冊ぐらいです。
この3冊をコンプリートすれば難関試験のFP1級試験も十分に勝負することができます。
ぜひご自身の目で確認してみてはいかがでしょうか。
ご質問やご意見、間違っている箇所等ございましたら、コメント欄、お問い合わせページ、Twitterにてお知らせください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、FP1級技能士試験のご参考になれば幸いです。