公開日 2021年3月29日 最終更新日 2023年1月17日
FP1級試験の勉強を始めても、出題範囲が広すぎて何から手をつけていいのかわからなかったり、せっかく覚えても忘れてしまい心が折れることってありませんか?
このサイトでは、私が実践し得点が倍増した勉強方法についてご紹介します。
今回はA.分野 ライフプランと資金計画から老齢年金の問題です。
これからFP1級試験を受験する方の参考になると嬉しいです。
老齢年金の計算問題は、FP1級試験の応用編で2022年1月試験から過去8回のうち6回出題されていますので基本となる計算式は完璧に覚えておく必要があります。
老齢年金のポイントは加給年金の支給対象か対象外か。保険料納付済み期間や被保険者期間、経過的加算の月数を数え間違えしないように注意が必要です。
応用編は、模範解答だけでなく総合的な観点を考慮して採点されます。配点は公表されていませんので独自の配点方法で計算します。
【例】[第1問]《問51》穴埋め問題8問(8点) 《問52》穴埋め問題6問(6点) 《問53》計算問題2問(20点−8点−6点=6点)
《問51》 | 《問52》 | 《問53》 | ||||
2022年1月 |
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5点 |
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9点 |
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6点 |
2021年9月 |
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6点 |
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8点 |
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6点 |
2021年5月 |
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6点 |
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8点 |
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6点 |
2021年1月 |
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4点 |
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8点 |
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8点 |
2020年9月 |
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7点 |
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7点 |
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6点 |
2020年1月 |
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8点 |
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6点 |
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6点 |
2019年9月 |
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6点 |
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8点 |
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6点 |
2019年5月 |
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8点 |
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6点 |
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6点 |
■老齢年金の出題と配点 ■遺族年金の出題と配点
FP1級学科試験 応用編《A分野の計算問題》 (2022年1月開催〜2019年9月まで 7回分を集計)
2022年1月の試験から出題傾向が変わりましたが、A分野の計算問題は老齢年金の計算が出題されました。
計算過程を示す問題で出題されるので、過去問を解くときは、計算過程を自分なりにパターン化してノートに書くようにしていました。
それでは、過去問を解きながら解説していきます。
Aさんが、60歳に達するまで国民年金の保険料を納付した場合、Aさんが原則として65歳から受給することができる公的年金の老齢給付について、次の①および②に答えなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は円単位とすること。また、年金額の端数処理は、円未満を四捨五入すること。
なお、計算にあたっては、下記の〈条件〉に基づき、年金額は、2021年度価額に基づいて計算するものとする。① 老齢基礎年金の年金額はいくらか。
② 老齢厚生年金の年金額(本来水準による価額)はいくらか。
〈条件〉
- 厚生年金保険の被保険者期間
- 総報酬制導入前の被保険者期間 : 144月
- 総報酬制導入後の被保険者期間 : 18月
- 平均標準報酬月額および平均標準報酬額(2021年度再評価率による額)
- 総報酬制導入前の平均標準報酬月額 : 28万円
- 総報酬制導入後の平均標準報酬額 : 36万円
- 報酬比例部分の給付乗率
総報酬制導入前 総報酬制導入後 新乗率 旧乗率 新乗率 旧乗率 1,000分の7.125 1,000分の7.5 1,000分の5.481 1,000分の5.769
- 経過的加算額
- 1,628円×被保険者期間の月数−□□□円× 1961年4月以後で20歳以上60歳未満の
厚生年金保険の被保険者期間の月数 加入可能年数×12※「□□□」は、問題の性質上、伏せてある。
- 加給年金額
- 390,500円(要件を満たしている場合のみ加算すること)
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 1級学科試験、1級実技試験(個人資産相談業務) なお、当サイトの管理人は一般社団法人金融財政事情研究会のファイナンシャル・プランニング技能士センター会員のため許諾申請の必要なく試験問題を利用しています。参考:技能検定試験問題の使用について
①老齢基礎年金の年金額
780,900円× 480月 480月 =780,900円
〈解説〉
保険料納付済期間の480月の求め方
Aさんは、20歳から60歳に達するまで国民年金の保険料を納付します。
②老齢厚生年金の年金額
・報酬比例部分の額
280,000円× 7.125 1,000 ×144月+360,000円× 5.481 1,000 18月=322,796.88円 → 322,797円(円未満四捨五入)
・経過的加算額
1,628円×162月−780,900円× 149月 480月 =21,331.625・・・円 → 21,332円(円未満四捨五入)
・老齢厚生年金の年金額
322,797円+21,332円=344,129円
〈答〉 ① 780,900(円) ② 344,129(円)
定額部分(前半部分)の被保険者期間の月数は、厚生年金保険の被保険者期間の合計162月ですが、老齢基礎年金相当額(後半部分)は20歳以上60歳未満の厚生年金保険の被保険者期間の月数を用います。Aさんの場合、厚生年金の被保険者期間のうち1年1ヶ月間は20歳未満なので149月(144月+18月−13月)になります。
Aさんの厚生年金保険の被保険者期間が20年以上ないため(162月)、加給年金は加算されません。
加給年金とは、厚生年金を受け取っている受給者に扶養している配偶者や子供がいる場合、厚生年金に加算される年金のことです。試験では加給年金額は記載されているので支給対象か対象外かが問われます。要件を整理して覚えましょう。
支給要件は
応用編の問題を解く場合は計算過程の記載が不要な問題でも必ずノートに体裁を揃えて書くようにしています。
何回も同じような問題を同じような体裁に揃えて記載することで視覚や体で覚えることもでき、計算ミスを防ぐこともできます。それに丁寧に計算過程を書くことで少しでも部分点のアピールになればとも思います。
私が実際に使っていた用紙です。老齢年金の問題は以下のような計算過程をノートに書いています。
老齢年金の計算問題は、こちらの記事も参考にしてみてください。
老齢年金の計算問題は計算式自体は難しくありませんが、被保険者期間や納付済み期間、繰上げ繰下げの場合や加給年金の要件など細かいところまで整理して覚えましょう。
FP1級試験では「どっちだったかなぁ」と迷う場面が多々あります。何度も繰り返し問題を解き色々なパターンに対応できるようにしましょう。
5月試験までは、年金額等は2021年度の数値なので気をつけましょう。
最後まで諦めずに実力を発揮できるように頑張りましょう!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、FP1級技能士試験のご参考になれば幸いです。