2回受験してわかった FP1級試験当日、前日の心構え

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きんざいが制作していたFP受検対策に関する書籍は、今後制作・販売されません。

そこで、僕が実技試験対策本のKindle版セット版を制作しました。

公開日 2021年5月22日 最終更新日 2023年5月21日

FP1級試験に合格するためには、知識が1級レベルにあることはもちろんですが、試験当日に実力が発揮できないと合格はできません。

試験当日のスケジュールは、午前中に(10:00〜12:30)四択問題の基礎編が150分間行われ、午後からは(13:30〜16:00)記述式の応用編が150分行われ、試験時間の合計は5時間になります。

学生ならまだしも、社会人になって5時間の試験を受験する機会なんてあまりありません。

そこで、試験前日から試験当日の準備と過ごし方を、1回目の試験で失敗したこと、2回目の試験で改善できて良かったことを紹介します。


初めて受験する方は、参考にしてみてください。


FP1級学科試験を初めて受験して失敗したこと

前日までの準備で慌てたこと


試験会場がホテルということもあり、受験票の注意事項に、「机にはクロスが敷かれているので当日は下敷きを持参するように」と記載がありました。


下敷きなんて普段使わないので、柄が入っていてもいいのか不安でしたが、家にあったアノマロカリスの下敷きを持って行っても、当日は特に注意もされなかったので、下敷きは無地じゃなくてもいいみたいです。

スマートウォッチは不可です。
私は普段、アップルウォッチを使っているので、時計も急遽、以前使っていた時計を慌てて準備したのですが、時刻があってなくて、動作に不安がありましたが、当日も動いてくれたので良かったです。
スマートウォッチを使っている方は、時計の準備と合わせて動作確認もしていた方が安心です。

当日の試験会場のようす

1回目のFP1級試験を受験したのは、まだコロナの影響がない2020年1月26日でした。


私が受験した時の試験会場は、ホテルオークラでした。

2級の試験会場も同じ会場でしたが、2級は受験者数が多いので、結婚披露宴を行う大きい会場でしたが、1級の受験会場は、結納や会議などを行うような小さめの会場でした。


それもそのはず、1級の試験会場には座席は10席程度しかなく、そのうち空席も2、3席あったような気がします。

受験者数が少ないのもあって、会場内では話し声等もなくとても静かで、ほぼ全員がテキストを読んだり勉強していました。

私もテキストやノートを開いてみたものの、あまり頭には入ってきませんでした。

試験開始60分で退出する人がいて、気が散る

FP1級試験は基礎編150分、応用編150分、合計300分の長丁場です。

問題も難しく、基礎編で出題される、超難問はお手上げですが、応用編の問題はわからなくても、私の場合、諦めずに何度も繰り返し電卓を叩いて計算してみたり、検算していると150分をフル活用します。

しかし、受験生の中には、試験開始60分経過後の退出許可時間がアナウンスされると、すぐ退出する人もいます。

どう考えても60分で解ける問題ではないと思うのですが…。

午前中は受験していたのに、午後はその席が空いていたり。

最初っから欠席なのは、体調や、やむを得ない事情だと思うので、まだいいんですが、

いろんな事情があるんでしょうけど、最初受験した時は、試験開始60分経過後すぐに退出されると。

「はぁ? もう終わったの?」って思い気が散りました。

お昼休憩でドタバタしてしまい応用編の勉強ができない

FP1級試験は、午前と午後に分かれているので、お昼休憩があります。


お昼ご飯をどうしようか迷ったんですが、食べに行くより試験会場で昼食をとった方が、午後の応用編を勉強することもできるし、ホテルオークラには美味しいパン屋さんが1階にあるので、特に準備はせず当日お昼休憩のときに買うことにしました。

午前の部が終わり、パンを買いに行ったら美味しそうなパンが多くて選ぶのに迷ってしまい、結局、食べ終わってトイレに行ったりしていると休憩時間も残りわずかで、午後の応用編を勉強する時間なんてありませんでした。

プレッツェルが美味しいSailer

応用編の解答用紙は、順番がバラバラで慌てる

午後の部は、応用編ですが、FP1級試験の応用編は、計算過程を記入する問題が出題されるので、解答用紙が1枚ものではなく、数ページになっており、しかも出題順通りに解答欄が並んでいません。


どういうことかというと、例えば、応用編の【第1問】は《問51》、《問52》の問題は文章問題で、空欄に入る語句や数値を解答用紙に記入する問題なので解答欄は順番通りに記入したらいいのですが、

《問53》の問題は計算問題なので、「〔計算過程〕を示し〈答〉は円単位とすること」とあり、《問52》の解答欄の次は《問53》の解答欄ではなく、《問54》の解答欄になります。

《問53》の解答欄はというと、別のページに計算過程と解答を記入できる広めの解答欄があります。

きんざいの模擬試験を解いていたり、過去に受験経験のある方は、応用編の解答欄が順番通りになっていないことは当然だと思うので、何も気にすることはなく、慌てることはありませんが、初めて受験すると解答を順番通りに書かないことが結構ストレスです。

応用編は記述式の解答なので、解答欄を間違えて書いているんじゃないかと思い焦ります。


2回目の受験で気をつけたこと

初めての受験で不合格だったのは、もちろん実力不足が一番の原因ですが、受験当日に備えて準備できていたらもう少し点数を取れたのではないかと思います。
そこで、1回目の受験での反省点を踏まえて、試験当日、前日に気をつけたことを紹介します。

お昼ご飯と水筒は持参して、トイレ以外会場から出ない

2回目の受験はコロナで5月試験が中止になったので、2020年9月13日でした。

会場は、1回目と同じくホテルオークラです。


コロナ対策で、あまり会場内をウロウロしない方がいいかな、ということもあったのですが、1回目の失敗を繰り返さないためにも、食事や飲み物も持参して、トイレ以外で試験会場を出ないことにしました。


1回目と同じく、FP1級の受験者数は10人程度と少なかったので、お昼休憩時は一人で過ごすことができ、イヤホンも持参していたので、休憩時間や試験直前もリラックスして過ごすことができました。

なれない試験会場では、どこに何があるかわからずウロウロしていると、1時間の休憩時間はあっという間に過ぎるので、個人的には、食事や飲み物は、持参することをお勧めします。

鉛筆じゃなくてシャープペンシルにした

昭和生まれが原因か、マークシートといえば「鉛筆じゃなきゃダメだ」と勝手に思い込んでいたので鉛筆をきれいに削って準備していたのですが、シャープペンシルでもいいんですね。

鉛筆だと削りたては尖りすぎてマークしにくいし、折れるリスクもあり、何本も予備を準備しないといけませんが、シャープペンシルならその心配もなく、ストレスがなくなりました。

当たり前ですが、試験中は試験に集中

どんな試験会場でもあるあるだと思いますが、試験中にページをめくる音が聞こえたり、電卓を叩く音がうるさかったりすると、「もうその問題解いているの!?」と焦ったりします。

今の時期だと、咳払いなどで気が散ることもあると思います。

周りは気にせず、試験中は試験に集中しましょう。

集中するためには、自分で環境を作ることが重要です。

1月の試験だと、寒くないような服装で行くことやカイロを準備しておくと、会場が寒かったり、手がかじかんでも安心です。

少し前に、新幹線の運転手が腹痛で運転席を離れたというニュースが出ていました。

FP1級試験は、150分の長丁場です、試験前にトイレに行くのはもちろん大事ですが、試験中も試験官に伝えてトイレに行くことは可能です。

⚠️コロナ感染予防対策期間中の特例だったみたいです。基本的にはトイレも水分補給もできません。詳しくは試験会場でお尋ねください。

気になることがあれば、遠慮せず試験官に相談してみましょう。

いろんな人が、いろんな状況で試験を受けていると思いますが、2020年1月の試験で不合格だった後、次こそはと模擬試験も買って勉強したのに、2020年5月の試験がコロナで中止になった時は本当にショックでした。

こういった状況で、試験会場の準備や運営をされる方も大変だと思います。
受験する方は、試験を受けられる、開催されることに感謝し、できれば試験時間いっぱいまで、最後まで諦めずに試験に集中してほしいと思います。

ただ、学科試験に合格しても、実技試験にも合格しなければFP1級技能士にはなれません。

FP1級技能士とは、ファイナンシャルプランナーとしてのハイレベルな知識はもちろん、強靭な精神力を伴う周到な事前準備を重ね、物事に臨む姿勢を重視されていると思います。

最後まで諦めずに実力を発揮できるように頑張りましょう!

ご質問やご意見、間違っている箇所等ございましたら、コメント欄、お問い合わせページ、Twitterにてお知らせください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、FP1級技能士試験のご参考になれば幸いです。

    Profile  

manabu

   

FP1級技能士、AFP、J-FLEC認定アドバイザー。
日本FP協会 CFP30周年記念プロモーション動画コンテスト 最優秀賞受賞
DTP・Webデザイナー・コンサルタントとして開業や副業のコンサルティング、FP試験のサポートを行っています。
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