顧客の個人情報を扱うFPにとって、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」を順守することが重要である。①個人情報保護法に定める個人情報について、該当するものの例を含めて説明し、また、②FPが顧客の個人情報を扱うに当たってどのような点に留意すべきか、個人情報の「取得・利用」、「保管・管理」、「第三者への提供」の場面を想定しながら、①と②をあわせて300字程度で述べなさい。
FP技能検定の試験問題の利用について 出典:日本FP協会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級実技試験(資産設計提案業務)2023年9月10日
〈解答例〉
個人情報とは、生存する個人に関する情報で、氏名、生年月日などにより、特定の個人を識別できる情報をいう。
FPは、顧客の個人情報を取得・利用するときは、利用目的を特定して公表または通知しなければならず、目的外で利用してはならない。保管・管理するときは、漏えい等が生じないように、パソコンで管理する場合にはパスワードを設定したり、紙で管理する場合には施錠できる場所に保管するなど、安全に管理する。税理士や弁護士などの第三者に顧客の個人情報を提供する場合にも、あらかじめ顧客の承諾が必要である。講演や執筆の際は、顧客が特定されるような事例を例示しないように留意し、例示する場合は、あらかじめ顧客の承諾を得るようにする。(305字)