金融機関に勤めている方の資格というイメージだったFP試験も、最近ではAKB48の武藤十夢さんが2級FP技能士資格を取得したと話題になり、ユーキャンの2022年上半期人気講座ランキングTOP30では、医療事務、調剤薬局事務、食生活アドバイザー、子ども発達障がい支援アドバイザーについで、第5位にファイナンシャルプランナー(FP)がランクインしています。
ファイナンシャルプランナー(FP)は、税金・保険・年金など幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計を行うお金の専門家です。
出典:ユーキャン「ファイナンシャルプランナー(FP)って」https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/50/?il=[rank]2107_50
有資格者は金融・保険・不動産など、様々な業界で求められるため、就・転職が有利に! 独立・開業も可能なほか、身につけた知識は日常生活でも役に立ちます。
資格試験としての注目度も高く、金融・保険・不動産業界への就職や転職も有利になり、将来的には独立や開業も可能なだけでなく、日常生活でも役に立つファイナンシャルプランナー(FP)資格ですが、資格取得後は、どのように活用していますか?
今回は、FP資格取得後の活用と、FPのビジネスモデルについてまとめてみました。
各種データは日本FP協会のファイナンシャル・プランナーに関する調査を参考に作成しています。出典:日本FP協会
ファイナンシャル・プランナー実態調査の資料は2010年7月調査実施のデータが最新版です。
出典:ファイナンシャルプランナー実態調査 (2010年度)
FP試験会場で、周りを見渡すと学生っぽい人やシニア世代の方など、老若男女いろんな方が会場にいらっしゃいます。
幅広い年代の方が受験されるFP試験ですが、そもそもFP資格を取得しようとした目的は何なんでしょうか?
私が初めてFP試験を受験したのは、2012年のFP2級試験でした。
なぜ受験したかというと、証券外務員試験を受験する際に通信講座を始めたのですが、証券外務員試験に合格後も勉強の習慣を続けたかったので、ほかにコストパフォーマンスのいい資格はないかと探したのがきっかけです。
その当時は、勤務先からFPの取得状況を尋ねられたり、同僚や上司との会話の中でFP試験の話題が上がることもなく、独学で誰にも知られることなくFP2級に合格しました。
AFPの講座を受講していたので、せっかくだからとAFPに登録して名刺に印刷しているとたまに話題にされるぐらいの認知度でした。
私の場合も、FP資格取得目的は「自己啓発」ということになるので、2010年データでは多数派に入ります。
FP2級取得から、10年後にFP1級資格を取得するのですが、FP1級の取得目的はFP2級の時とは違い、もっと明確な目標・目的がありました。
「独立・開業のため」「資格を収益化するため」です。
ご覧いただいている方の中にも、いきなり独立・開業とまでは考えなくても、副業やキャリアアップで自身の収入を増やしたいと考えている方も多いと思います。
しかし、FP資格は名称独占資格の中でも取得するのが難しいわりには、FPだけで収益を上げるのは相当難しいと思います。
出典:ファイナンシャルプランナー実態調査 (2010年度)
FP資格取得者が、FP業務に携わっている割合とFP業務による売上の有無をみてみます。
FP業務での売上とは、「相談料」「提案書作成料」「募集・仲介・販売の手数料(コミッション料)」「講演料・講師料」「執筆料・監修料」「個人顧客顧問料・法人顧客顧問料(会費を含む)」を指します。
少し驚いたのがFP資格取得後、FP業務に携わっていない人の割合が61%もあることです。
FP資格取得目的のなかで、自己啓発が一番多かったので本業は別の職種で、ダブルライセンスとしてFP資格を取得する人が多いのかもしれません。
金融機関等に所属していて売上がない方を含めると、資格取得者で売上がない方は90.7%にもなります。
FP業務での売上の中には、「募集・仲介・販売の手数料(コミッション料)」も含まれているので、いわゆる独立系のFPで収益を上げている方は相当少ないと予想できます。
1.1%とわずかですが、事務所経営や金融機関所属でもなく、FP売上を上げている方もいらっしゃいます。
個人的には今後伸びる可能性が高い、FP資格試験事業やYouTube、ブログ記事などでの情報発信は、FP資格を収益化しやすい分野の一つではないでしょうか。
出典:ファイナンシャルプランナー実態調査 (2010年度)
FP業務を提供する上での一番の問題点や課題は、やはり「FPのことを知らない・知られていない」ということです。
例えば、生活者がお金に関する相談をする場合、どこで誰に相談するでしょうか?
おそらく多くの人は、銀行や保険会社、不動産会社など身近で知っている人ではないでしょうか?
もちろん、身近な金融機関などは相談しやすく、良心的な担当者は最適なアドバイスをしてくれます。
その一方で良心的な担当者は、自社商品を提案しなければというジレンマを抱えながら、相談に乗っているかもしれません。
金融商品の複雑化、超高齢化社会、金融リテラシー、資産所得倍増計画など、政府の方針と課題を考えただけでも、今後お金に関する相談、FPに対する需要はますます増加するでしょう。
多くの人が、FPであるあなたのアドバイスを求めて待っています。
少し前なら、開業はリスクもあり、とてもハードルが高いものでした。
今では、副業を認める企業も増え、インターネットの発達によりリスクを最小限に抑え、知識をお金に変えることができます。
そして、何よりあなたのアドバイスを待っている人がたくさんいます。
しかし、何から始めていいのかわからないというのも事実です。
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ご質問やご意見、間違っている箇所等ございましたら、コメント欄、お問い合わせページ、Twitterにてお知らせください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんのFP1級技能士試験合格を願っています。