【2023年5月試験対策】FP1級試験の出題数ランキング 〜ライフプランと資金計画〜

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きんざいが制作していたFP受検対策に関する書籍は、今後制作・販売されません。

そこで、僕が実技試験対策本のKindle版セット版を制作しました。

公開日 2023年3月26日 最終更新日 2023年4月16日

FP1級試験の過去問を、何度も繰り返しといていると、「久しぶり!」「会いたかったよ!」「また、おまえかっ!」というように、さまざまな問題との出会いがあります。

旬な話題や制度改正の問題など、一期一会の問題もありますが、何度も繰り返し出題される「常連問題」「ご無沙汰問題」もあります。

過去問題を繰り返し解く勉強は、

FP試験に限らず、資格試験対策に有効な勉強方法の一つです。

出題範囲が無限大のFP1級試験でも常連問題があり、常連問題を確実に正解することが大切です。

今回は、2020年1月から2023年1月試験までに実施された、FP一級試験の分野別、出題問題ランキングを調べてみました。

動画はこちら

2020年1月〜2023年1月までの出題問題一覧

ライフプランニングと資金計画の、2023年1月から過去9回分の試験問題を見てみましょう。

この表では、計算問題を赤文字、それ以外の問題は黒文字で記載しています。

2020年1月

2020年9月

2021年1月

2021年5月

2021年9月

2022年1月

2022年5月

2022年9月

2023年1月

問1

健康保険(被扶養者の範囲)

社会保険(育児)

健康保険(任意継続)

FPと関連法規

後期高齢者医療制度

6つの係数

FPと関連法規

6つの係数

6つの係数

問2

健康保険証(高額療養費)

介護保険

雇用保険(就職促進給付)

健康保険(被扶養者の範囲)

労災保険

健康保険(任意継続)

公的介護保険

健康保険(保険給付)

労災保険

問3

雇用保険(基本手当)

労災保険

厚生年金

雇用保険(基本手当)

雇用保険(介護・育児休業給付)

労災保険(支給要件)

労災保険

労働保険

雇用保険(基本手当・高年齢求職者給付)

問4

国民年金

年金額計算(繰上支給)

遺族年金

老齢厚生年金(繰下げ支給)

国民年金

雇用保険(基本手当・支給日数)

雇用保険

老齢基礎年金

厚生年金・健康保険の被保険者要件

問5

障害年金

年金生活者支援給付金

社会保険(併給調整・支給停止)

障害年金

遺族年金

遺族年金(受給権)

国民年金(学生納付特例制度)

社会保険(併給調整・支給停止)

障害基礎年金・障害厚生年金

問6

フラット35

すまい給付金

確定拠出型年金

確定給付企業年金

中小企業退職金共済制度

小規模企業共済制度

遺族年金

確定給付企業年金

確定拠出型年金(個人型年金)

問7

所要運転資金

教育一般貸付(国の教育ローン)

雇用調整助成金

公的年金(税金)

公的年金(税金)

公的年金(税金)

国民年金基金

確定拠出年金(老齢給付)

公的年金(課税関係)

問8

制度改正(働き方改革)

キャッシュフロー計算書

制度改正(年金)

制度改正(経営者保障に関するガイドライン)

教育資金(教育ローン、保険、奨学金)

フラット35

キャッシュフロー計算書(間接法)

フラット35 リ・バース60

国の教育ローン

問51

Ⅰ高年齢雇用継続基本給付金

公的年金

健康保険(傷病手当金)

①老齢基礎年金

①老齢基礎年金

Ⅰ特別支給の老齢厚生年金

障害基礎年金の受給要件

特別支給の老齢厚生年金

健康保険(療養給付・保険適用外併用療養費)

Ⅱ失業保険の基本給付

公的医療保険

②老齢厚生年金

②老齢厚生年金

Ⅱ繰上支給 Ⅲ雇用保険からの給付

障害基礎年金の額

在職老齢年金

問52

後期高齢者医療制度

国民年金基金

障害厚生年金・障害手当金

Ⅰ在職老齢年金

国民年金基金

①老齢基礎年金

①遺族厚生年金

①老齢基礎年金

高額療養費

確定拠出年金の個人型年金

Ⅱ高年齢求職者給付金

②老齢厚生年金

遺族年金生活者支援給付金

②老齢厚生年金

問53

①老齢基礎年金

①老齢基礎年金

①遺族基礎年金

介護給付金

Ⅰ付加保険料

Ⅰ在職老齢年金 Ⅱ振替加算 Ⅲ繰下げ支給

繰下年金の増額率

退職した場合の公的医療保険

①遺族基礎年金

②老齢厚生年金

②老齢厚生年金

②遺族厚生年金

Ⅱ小規模企業共済

Ⅳ短時間労働社に対する健康保険・厚生年金

繰下年金の留意点

②遺族厚生年金

③遺族年金生活者支援給付金

小規模企業共済制度

③遺族年金生活者支援給付金

基礎編では、計算問題の出題はほとんどありません。

2020年の9月に年金額を計算する問題が出題されていますが、それ以降は「6つの係数」が出題されているだけです。

「6つの係数」は、FP2級の場合、係数の意味がわかれば解けますが、1級の問題では単純計算では解けません。

1級の問題になると、例えば、問題文に解答するために必要な係数が示されておらず、逆数で計算する問題や、2つの計数を組み合わせて計算する問題などが出題されます。

6つの係数の問題は、FP試験の1問目で出題されています。

出題者の意図を想像すると、2級までの知識では解けない問題や、電卓を叩く問題を、試験開始直後の1問目に出題し、周りが気になったり、ペースを乱そうという狙いでもあるのでしょうか。

ここ最近は出題回数が増えているので、要チェックですね。

応用編は年金額の計算問題が出題される

ライフプランと資金計画の応用編は、出題傾向が決まっています。

計算問題は年金額の計算、穴埋め問題は社会保険に関する問題が出題されています。

その中でも老齢年金の計算問題が圧倒的に多く、9回中6回出題されていますので、老齢年金の計算は、いろんなパターンの問題を解き、スムーズに解けるようにしておかないと、午後の一発目から精神的なダメージを受けることになります。

基礎編の出題ランキング

基礎編の出題ランキング
 (2020年1月〜2023年1月まで 9回分を集計)

基礎編の出題ランキングを見てみましょう。

基礎編で出題される、ライフプランと資金計画の問題は8問です。

ランキング上位は、健康保険、雇用保険、労災保険で、1問目から5問目までに、健康保険や雇用保険、年金などの社会保険の問題が出題され、6問目から8問目までは、確定拠出年金、フラット35、教育ローンなどの問題と、制度改正や新設された制度など、その時の旬な問題が出題されています。

基礎編の戦略

FP1級の学科試験は、基礎編と応用編の合計点数が、200点満点中120点以上で合格できます。

したがって、全ての問題を正解する必要はありません。6割以上で合格です。

2級までは、8割〜9割の正解率で合格した人も多いと思いますが、

1級の場合は、6割から8割の正答率で合格した方が多いのではないでしょうか。

FP1級試験合格を最優先に考えた場合、基礎編と応用編の得点割合や、6分野ごとの出題数から勝敗を考えて戦略を練ることも大切です。

ライフプランと資金計画の基礎編は6勝2敗を目指す

基礎編の8問を大きく2つに分けると、5〜6問は社会保険の問題、2〜3問はそれ以外の問題と考えられます。

社会保険は範囲も広く、細かいところまで出題されるので大変ですが、2級の知識で対応できる問題や、応用編の穴埋め問題でも出題されるので、時間をかけて勉強しておいて損はありません。

社会保険以外の問題は、6つの係数、FPと関連法規、制度改正問題や新設制度など、未知の問題や時事的な問題も出題されるので、勉強するのは大変ですが、なんとか2勝1敗で勝ち越し、基礎編の8問で6勝2敗の12点以上取れれば最高です。

最低でも合格ラインの6割はキープすると考えれば、8問中5問は正解したいところです。

私が初めて受験した、2020年1月の試験では、3勝5敗と大きく負け越しましたが、2回目に受験した2020年9月の試験では6勝2敗とリベンジに成功しました。

2回目の試験で間違えた2問は、6問目の「住まい給付金」と8問目の「キャッシュフロー計算書」の問題なので、やはり前半の社会保険の部分を、確実に正解できるように力を入れておくべきですね。


応用編の出題ランキング

応用編の出題ランキング
 (2020年1月〜2023年1月まで 9回分を集計)

応用編の出題ランキングを見てみましょう。

応用編で出題される、ライフプランと資金計画の問題は、計算問題が2〜3問、穴埋め問題が12〜16問程度出題されます。

他の分野と比べると穴埋め問題の出題数が多いので、計算問題ばかりを練習していても、思ったより点数が取れない可能性があります。

応用編も含め、ライフプランと資金計画は、社会保険の勉強が大切です。

年金額の計算問題はどんなパターンでも完璧に正解できるように、過去問を解きまくると安心です。

ただし、過去問を解く場合に注意しないと、年度によって年金額は変わるので、計算式は合っていても答えは模範回答と違います。

他にも、制度改正が頻繁に行われるので、法令基準日は要チェックです。


応用編の戦略

FP1級試験では、基礎編よりも応用編で点数を稼ぐというのが王道です。

合格した方のほとんどは、基礎編よりも応用編の点数の方が高いと思います。

私の場合も、基礎編70点、応用編76点の合計146点でした。

出題範囲が無限大の基礎編よりも、ある程度出題範囲を絞ることができる応用編の点数を取りこぼすことはできません。

年金額の計算問題を完璧にマスターし、穴埋め問題は6割以上を目指す

計算問題の多くは、老齢年金や遺族年金、在職老齢年金など年金額を計算する問題が2〜3問出題されます。

どの計算問題も、ある程度はパターンがあるので過去問を周回して完璧にマスターしておくことが大切です。

穴埋め問題は、制度を説明する問題が出題されますが、穴埋め問題が多い試験だと16問出題される場合があるので、ライフプランと資金計画に関しては、計算よりも制度の理解力を重視していることが考えられます。

私の場合も初めての受験では、穴埋め問題は14問中10問正解できましたが、年金額の計算問題を間違ってしまったために、大きく点数をロスしてしまいました。

2回目の受験では、穴埋め問題は14問中9問正解で前回より悪くなっていますが、年金額の計算問題を全て正解することができました。

穴埋め問題の傾向としては、極端に難しい問題が出題されることはなく、解答も制度の「文言」を答えさせるより年数や月数、金額といった「数値」を答える問題が多いので、社会保険制度の年数や月数、金額の違い、特に旬な話題などを中心に整理して覚えましょう。

ライフプランと資金計画 まとめ

絶対に間違えられない問題を、確実に正解することが重要

ライフプランと資金計画の基礎編では、社会保険を中心に勉強を進め、6つの係数や、FPと関連法規などを確実に正解することで6勝2敗を目指します。

応用編は、計算問題はもちろんですが、穴埋め問題をどれだけ多く正答できるかが合否を分ける鍵になりそうです。

穴埋め問題対策は、各分野のいろんな制度を正確に覚えておくことが一番ですが、範囲も広く全てを覚えることは至難の業です。

穴埋め問題で出題される内容は、基礎編ほどの難しい内容が出題されることはなくFP2級の難易度に近い問題です。
ただ、数字を記入する問題が多く、「3分の1と、3分の2のどっちだったかなぁ」と迷った挙句に間違ったという声を多く聞きます。

各分野の基本的な制度の数字は正確に覚えると、穴埋め問題も確実に正答でき、応用編での高得点が期待できます。

ご質問やご意見、間違っている箇所等ございましたら、コメント欄、お問い合わせページ、Twitterにてお知らせください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんのFP1級技能士試験合格を願っています。

    Profile  

manabu

   

FP1級技能士、AFP、J-FLEC認定アドバイザー。
日本FP協会 CFP30周年記念プロモーション動画コンテスト 最優秀賞受賞
DTP・Webデザイナー・コンサルタントとして開業や副業のコンサルティング、FP試験のサポートを行っています。
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