健一さんが今後も現在の会社に勤め続け、60歳に達した日に退職した場合の公的年金加入歴が下記<資料>のとおりであるものとしたときの、65歳時点において受け取ることができる公的年金の老齢給付の額として、正しいものはどれか。なお、受給額の計算に当たっては<資料>に基づくものとし、計算過程、解答ともに円未満を四捨五入するものとする。また、老齢厚生年金については配偶者加給年金額の加算要件に該当するものとする。
<資料>
FP技能検定の試験問題の利用について 出典:日本FP協会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級実技試験(資産設計提案業務)2024年9月8日
公的年金の老齢給付額に関する問題です。
答え 3. 2,440,956円
資料をもとに健一さんの公的年金加入歴を老齢厚生年金額の計算式にあてはめます。
(1)報酬比例部分:(ア)+(イ)
(ア)2003年3月以前の被保険者期間分
35万円(平均標準報酬月額)×7.125/1000×144月(2003年3月以前の被保険者期間の月数)=359,100円
(イ)2003年4月以後の被保険者期間分
55万円(平均標準報酬月額)×5.481/1000×303月(2003年4月以後の被保険者期間の月数)=913,409円(円未満四捨五入)
(1)報酬比例部分:359,100円(ア)+913,409円(イ)=1,272,509円
(2)経過的加算額:(ウ)-(エ)
(ウ)定額部分相当額
1,701円×(144月+303月)厚生年金被保険者期間の月数=760,347円
(エ)老齢基礎年金相当額
816,000円×(144月+303月)厚生年金被保険者期間の月数/480月=759,900円
(2)経過的加算額:760,347円(ウ)-759,900円(エ)=447円
(3)配偶者加給年金額:408,100円
(4)老齢基礎年金:816,000円×(480月ー33月(未加入))=759,900円
公的年金の老齢給付額:
(1)報酬比例部分1,272,509円
+(2)経過的加算額447円
+(3)配偶者加給年金額:408,100円
+(4)老齢基礎年金:759,900円
=2,440,956円
答え 3. 2,440,956円