卓也さんの兄の浩二さんは、現在加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容を確認したいと思い、FPの加瀬さんに相談をした。下記<資料>に関する加瀬さんが行った次の(ア)~(ウ)の説明のうち、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。なお、保険料はすべて払い込まれ保険契約は有効に継続しており、浩二さんは<資料>の保険から給付金を一度も受け取っていないものとする。また、免責事項に該当する事由はなく、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとし、記載のない事項は一切考慮しないものとする。
<資料>
(※1)新三大疾病(「がん(上皮内がん含む)」「心疾患」「脳血管疾患」)による入院は通算無制限です。 (※2)手術給付金は、手術の内容に応じて入院給付金日額の40・20・10・5倍の金額をお支払いします。 (※3)責任開始日からその日を含めて1年を経過した日以後に行われた採取術が対象となり、手術給付金のお支払いは1回を限度とします。 (※4)一部例外や対象外となる手術があります。 (※5)当社所定の疾病(高血圧症・脂質異常症・高血糖症)により入院をしたときは、投薬治療を受けたものとみなし、健康回復支援給付金をお受け取りいただけます。 (※6)すでに別の契約で健康回復支援給付金が支払われている場合には、付加できません。 (※7)先進医療とは、厚生労働大臣が定める先進医療をいい、療養を受けた日現在に規定されているものに限ります。そのため、対象となる先進医療は変動します。先進医療ごとに厚生労働大臣が定める施設基準に適合する病院または診療所において行われるものに限ります。 (※8)被保険者がすでに当社で先進医療関係の保障にご加入の場合には、付加できません。 |
FP技能検定の試験問題の利用について 出典:日本FP協会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級実技試験(資産設計提案業務)2024年9月8日
生命保険の保障内容に関する問題です。
答え (ア)×
浩二さんは、2024年10月に脳血管疾患で65日間継続して入院しています。脳血管疾患による入院は通算無制限で、入院1日につき10,000円が支払われますが、1入院の支払限度日数は60日なので、入院給付金は60万円です。
また、給付倍率40倍の手術を受けた場合は、手術給付金が40万円支払われるので、支払われる給付金の合計は入院給付金60万円+手術給付金40万円で合計100万円です。
答え (イ)×
保険料払込期間中の死亡保険金と解約返戻金はありません。
ただし、保険期間が終身で短期払いの場合、保険料払込期間満了後に入院給付金日額の10倍の解約返戻金があります。
当契約の契約日は、2012年5月1日で、保険料払込期間は10年です。
したがって、浩二さんが2024年10月に当契約を解約する場合、入院給付金日額の10倍の解約返戻金があります
答え (ウ)×
先進医療給付金の支払い対象となる先進医療とは、契約日時点で規定されているもの
ではなく、療養を受けた日現在に規定されているものに限ります。
答え (ア)× (イ)× (ウ)×