FP1級実技試験を受験してみて分かった傾向と対策

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きんざいが制作していたFP受検対策に関する書籍は、今後制作・販売されません。

そこで、僕が実技試験対策本のKindle版セット版を制作しました。

公開日 2021年4月8日 最終更新日 2023年6月7日

FP1級学科試験に合格された方、おめでとうございます。

合格率1割の難関試験を突破された方なので合格率8割の実技試験は問題ないとは思いますが、油断していると2割の不合格者になってしまいます。

私の場合、学科試験当日の夕方に自己採点でおそらく合格したんじゃないかなと思ったので、翌日からでも実技試験に向けた準備に取り掛かれば良かったのですが、学科試験が終わった開放感から全くやる気が出ませんでした。実技試験のテキストを購入したのも合格発表当日にネットで注文したので実技試験の勉強を開始したのは試験日の3ヶ月前ぐらいからでした。

テキストが届いてから勉強を開始するも、学科試験の際に覚えた知識はどんどん忘れてしまっていてこのままじゃ2割の不合格者になってしまうのではないかとようやく焦り始めました。

これではダメだと思い、学科試験同様に効率的な学習プランを立てようと、まずは傾向と対策を立てて実技試験の勉強を開始することにしました。

詳細は謎な部分が多くありますが、なんとか130点で実技試験も無事に合格することができました。

2021年2月13日の受験結果

このサイトでは、私が実践した勉強方法についてご紹介します。

これからFP1級試験を受験する方の参考になると嬉しいです。

情報が少ないFP1級実技試験

審査の方法・項目・配点・タイムスケジュール

審査の方法

実技試験は口頭試問方式で審査され、設例課題に基づく面接により、ファイナンシャル・プランナーに求められる技能を審査します。

学科試験との違いは、ファイナンシャル・プランナーに求められる技能を審査しますとあらましに記載があるように、知識レベルがFP1級相当であることはもちろん、その知識を審査委員(お客様)に正確にアウトプットできるかという点ではないでしょうか。

「知っている」だけではなく「伝える、伝わった」というスキルが必要になります。

項目・配点

試験項目は、学科試験でいうE. 分野の不動産(Part 2)とF. 分野の相続・事業承継(Part 1)からの出題が主な項目ですが、株式投資に興味があるので説明して欲しいとか、ふるさと納税について説明して欲しいなど、他の分野からの質問もあるので学科試験時の知識レベルはキープしておきたいところです。

Part 1、Part 2とも各100点の200点満点で、合計120点以上が合格となりますが、それぞれの試験でも「A.顧客の問題点の把握(40点)」「B.問題解決策の検討分析(60点)」「C.顧客の側に立った対応(60点)」「D.FP倫理と法令遵守(40点)」の4項目に分かれて配点されます。

タイムスケジュール

実技試験は1日だけの開催ではなく、2週にわたって土日に開催され合計4日のうちのどれか1日が受験日となります。もちろん試験内容は受験日ごとに違うので当日になってみないとわかりません。情報漏洩を防ぐために受験が終了してもSNSなどにアップすることはしないようにと注意がありました。

試験は1日2組の午前(9:45受付開始)と午後(13:00受付開始)に分かれて実施されます。私は午前の部でしたが9:30ぐらいに会場に着くとすでに多くの方がロビーに集合されていました。

私が受験した日は7~9名ぐらいを1組としたグループが4グループ作られ、それぞれのグループでさらにPart 1から始めるグループとPart 2から始めるグループに分けられました。

私の受験番号は末尾が4番だったので1番目じゃないなと予想していたのですが、まさかの2グループの先頭になってしまいましたが、振り返るとトップバッターの方が緊張せずに良かったのかなとも思います。

当日は緊張します

試験の設例は面接開始前15分に渡され、その15分間は設例の余白にメモを書き込むことができます。設例を読む時間が終わると面接室に案内され約12分間審査委員と口述試験をおこないます。

他の受験者が面接を受けている時は待機室で紙媒体の参考書やノートは持ち込むことができるので、あらかじめ最後の悪あがき用のノートを作っていたのですが、緊張からかノートや参考書を広げるも全く頭に入ってきませんでした。というかあまり覚えていません。それぐらい緊張していたのだと思います。

トップバッターだったので開始すぐに設例を読む席に移動し設例を読み始めました。試験勉強中のイメージでは設例を読む時間で余白にできるだけメモを書き込もうという作戦を立てていたので、覚えていた内容を余白にメモしていきましたが、思っていたよりも15分が長く慌ててメモを書かなくても良かったのではと思いました。

蛍光マーカと電卓も準備していたのですが、どちらも使うことはなく、正確には電卓は使ったのですが計算したことを答えるような質問はされませんでした。

審査委員はお客様と思って対応しました

試験日は2月としてはコートが必要ないぐらい暖かな陽気だったのですが、会場での服装は男性も女性もスーツ一択でした。

面接の際もビジネスマナーに注意して入室から退室まで、感じのいい人だと思ってもらえるように明るく笑顔で対応するように心がけました。

審査は、関連業法との関係、職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング、顧客ニーズおよび問題点の把握、問題解決の検討・分析、顧客の立場に立った対応と行った観点から行われますが、ファイナンシャル・プランナーに求められる技能を審査されるので、質問にうまく答えられるかだけでなく身だしなみや言葉遣いも重要な要素だと思います。

いまだに、何が良くて悪かったかはわかりません

無事、1回目(Part 2)の面接が終わって待機室に戻っても頭に浮かぶのは後悔ばかりでした。

自信がないけど「調べて後日お答えします」を使うより思い切って答えた方がよかったのでは、質問の意味がよくわからず怪訝な表情をしてしまって不快に感じたのではないだろうかとか、せっかくの待機時間も反省ばかりしてしまいノートや参考書をみても全く頭に入ってきませんでした。

「失敗したんじゃないかなぁ」

そんなことばかり考えていると、あっという間に2回目(Part 1)の設例を読む時間がきてしまいます。

1回目と同じように設例を読みながら余白にメモを書き込みますが、やはり時間が余ってしまいます。時間が余ったことで少し落ち着きを取り戻しメモも丁寧に書き直したりすることができ1回目よりも緊張せずに面接室に呼ばれるまでの時間を過ごせました。

ネットなどの情報では、Part 1かPart 2のどちらかの審査委員が厳しかったということを書いてありましたが、私が受験した時の審査委員はPart 1とPart 2どちらの審査委員も優しい方ですごく助かりました。

2回目の面接は1回目よりも落ち着いて受け答えができたとは思いますが、的確な回答ができたという手応えは全く感じられず、試験後にどうだったと周りの人からはよく聞かれましたが、正直、良くも悪くもなく本当に合格発表まで結果が予想できませんでした。

合格発表で合格を知っても、何が良くて悪かったのかよくわかっていません。

まとめ

FP1級実技試験は受験者数が少ないこともあり、試験情報が極端に少なくなります。

しかも、面接試験ということで何をどう勉強したか戸惑うことも多いと思います。

しかし、傾向と対策を立てテキストを読み込み問題集を解くこととビジネスマナーに気をつけ丁寧で感じのいい受け答えができればFP1級学科試験を合格した方なら大丈夫です!

私が合格しています(笑)

最後まで諦めずに実力を発揮できるように頑張りましょう!

ご質問やご意見、間違っている箇所等ございましたら、コメント欄、お問い合わせページ、Twitterにてお知らせください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、FP1級技能士試験のご参考になれば幸いです。

    Profile  

manabu

   

FP1級技能士、AFP、J-FLEC認定アドバイザー。
日本FP協会 CFP30周年記念プロモーション動画コンテスト 最優秀賞受賞
DTP・Webデザイナー・コンサルタントとして開業や副業のコンサルティング、FP試験のサポートを行っています。
詳しくはこちらをご覧ください

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コメント (3)
  1. トキ より:

    夜分に失礼致します。
    埼玉県在住のトキ(ニックネーム)と申します。
    今年で56歳になりますが、先月、FP1級学科試験を受け自己採点では合格見込みのため、実技試験の準備の一環として、合格された方の体験談を検索していたところ、先生のサイトを見つけました。
    来年2月の実技試験対策を進める上で、サイトの中の必要な部分を利用させて頂こうと思います。
    合格した暁には、質問内容などについて、覚えていられる範囲内で情報提供させて頂きます。
    宜しくお願い致します。

    1. マナブ より:

      コメントありがとうございます。
      実技試験は情報も少なく、対策が大変だと思いますが、このサイトが少しでも受験のお役に立てれば幸いです。
      面接体験談もお待ちしています。
      今後とも、よろしくお願いいたします。

  2. トキ より:

    返信有り難うございます。
    宜しくお願い致します。
     先程、本サイトの『お問い合わせ』の方に、本件についての追加の内容を送信しました。
     こちらは事務所のメールアドレスのようなので、業務依頼に直接関わらない内容で『不適切』ということであれば、削除して下さい。
    お手数をかけますが、宜しくお願い致します。

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